ゴジマエ~後日読み返してもらいたいささやかなまえがき~

1971年生まれ。京都府出身・在住。コピーライター・プランナー。約15年間、大阪の広告制作会社勤務ののち2012年7月からフリーランスに。キャッチコピー一発から広告全体のプランニング・進行管理、企業の販促企画(企画書作成)まで、会社案内や学校案内・フリーペーパーなどの取材からライティングまで、幅広くやってます。 お仕事の依頼などはfuwa1q71@gmail.comまで。 

奇跡 くるりへの取材

外国人向け観光フリーペーパーのENJOY KYOTO9月号を「くるりと音博」を中心に京都の音楽ネタでいこうとぼくが言ったのはじつは3月の初めごろ。もう半年も前のことでした。きっかけは3月にメルボルンに行ったときに「あ!」と気づいたことがあった。それは、…

ENJOY KYOTO Issue6:京都音楽特集号について

この夏はほんとうにすごい夏でした。なんといってもくるりのメンバーにお会いしたのが6月22日の誓願寺。そこからつじあやのさん、松尾優さん、小松正史さん、たゆたう、mocaさんと、さまざまなミュージシャンの方々にインタビューをしました。終わってみての…

ウクライナで民間機が撃墜され、イスラエルがガザに地上侵攻した日に、観光の役割について考えてみました。

「紛争」と「観光」はたぶん正反対の概念です。紛争は、異国や異人種、異文化や異教を敵視し、排除しようとすることで起こります。いっぽうで観光は異国や異人種、異文化や異教をリスペクトし、近づこうとする行為だからです。 先日、ENJOY KYOTOの取材で出…

ENJOY KYOTO 「いいね!」の数が1000を超えました。

いよいよというか、ついにというか、ENJOY KYOTOのフェイスブックページ(ENJOY KYOTO | Facebook)に対する「Like!」いわゆる「いいね!」の数がおかげさまで1000を超えました。「Like!」を押してくれる人のタイプにも変化が見られ、最近では明らかにわれ…

遠くまで旅を続ける人たちへ 小沢健二のいいとも出演について

小沢健二が出演した「笑っていいとも!」を見ました。王子様キャラ以降の彼しか知らない人は小沢健二を「人畜無害みたいのお坊ちゃん」みたいに言う人がいるけど、かつてフリッパーズ・ギター時代の彼はARBとか矢沢永吉とかユニコーンとかムーンライダースな…

ENJOY KYOTOオリジナル和菓子をつくっていただいた青洋さんに行ってきました。

ENJOY KYOTO最新号の和菓子特集のなかでENJOY KYOTOオリジナルの桜の和菓子の作成にご協力いただいた青山洋子さんの和菓子店「青洋」さんへ伺ってきました。 やっぱりこうして自分たちが制作に関わったものが実際に店頭に並んで販売されているのを見るとウキ…

こころの中でひっそりと半旗を掲げること ~2011.3.11から3年経って~

3年前の震災が教えてくれたのは、目の前の人たちと過ごすありふれた日常がいかに大切なものかということでした。だからぼくはいわゆる3.11が「その日」だからといって、これまでも特別なことはしてこなかったし、ただただ家族と楽しく過ごすこと、そうしてそ…

「編集者の時代」はほんとうか

もともとぼくは夜は9時か10時には眠っているので番組そのもの(NHK 新世代が解く!ニッポンのジレンマ | 過去の放送)は見ていないのですが、たまたまこの記事の「編集者の時代」という言葉を聞いて思い出すことがあり、自分がつねづね考えていたことと重な…

ひなやさんの衣料品再生プロジェクト「Re: リコロン」について

「小学6年生のかっこう」というのが、ぼくのファッションセンスに対するぼく自身の批評です。ジーパンにチェックのシャツとスニーカー。上に着るものがプレーンなトレーナーだったりカーディガンだったりベストだったりするだけでとくに代わり映えせず、ブラ…

ふつうをちょっとだけ特別にするということ

欽ちゃんこと萩本欽一さんが「若いころはいやな仕事しかまわってこない。でもそこにしかチャンスはない」って言ってて、ああこれはすごい言葉だなあと思ったことがありました。実際にそうですし。 それからその昔「コンビニでこんなサービスやってくれたらい…

手で書く、手で描く。

ちょっと前に糸井重里さんとジブリの鈴木敏夫さんの手書きファックスでのやりとりが話題になってました。手書き文字で書くと言葉の表情まで伝わるから、たとえば「再考!」という鈴木さんのダメだしが決して一方的なものではないことが、その自筆の表情によ…

1年坊主だった15年前に書いた自分のコピーを読んでみた

先日、実家に帰ったら母親が大事に取っていたという古い新聞が出てきました。それはぼくがこのコピーライターという仕事に就いて最初にかかわった、わりに大きめの仕事である毎日新聞の15段全面シリーズ広告「昭和の伝言」という新聞広告でした。日付を見る…

和菓子店 青洋さんに伺って

取材と撮影で、青山洋子さんの工房でありお店でもある 青洋さん(Petit Homepage Service)にお邪魔してきました。じつはここでもうサラッと書いちゃうんですけど 青山さんにはENJOY KYOTOの次号で紹介するための 「ENJOY KYOTOオリジナル和菓子」の制作を依…

2013年をサクッと振り返って。

さて、大晦日になりました。今年はすこしお手伝いさせていただいた「CLASS ROOM 小豆島REPORT|地域×デザインを考える「CLASS ROOM」」で春と夏に小豆島に伺って地域に根付いた産業を丁寧に作っている人たちに出会い、またそれを広めていく活動をしている方…

まどみちおさんのことば

子どもといるといわゆる童謡やわらべ歌のようなものと再会する機会があり、そのあまりにシンプルで耳慣れたフレーズや歌詞にまったく気づかなかったけど、これまで何気なく口ずさんでたメロディーがすごいポップな音楽だったんだなあと感心したり、ふといま…

ENJOY KYOTOがテレビに出ます

じつはENJOY KYOTOがテレビで取り上げていただくことになりまして先日取材を受けてきました。放映は1月8日(水)NHK京都放送局の18時10分からの「ニュース610 京いちにち」という地域ニュースの番組でこれは京都エリアの方だけしか見れませんが、翌日1月9日…

クリスマスの思い出

4歳半になる長男に昨夜クリスマスの絵本を読み聞かせ「サンタクロースは間違えて別のプレゼントを持ってこないかな?」とか「そもそも来てくれなかったらどうしよう」といった彼の不安を取り除くように話をしながらベッドに入りました。そして夜明け前、用意…

ある寒い冬の夜の、ある犬の死について。

ある一匹の犬が死んだ、という知らせを受け取った。もうずいぶんの老犬で、ある程度その犬の死は予見されていたことではあった。それにぼくはその犬に特別に思い入れがあったわけでもなく、そもそもたぶん、一遍か二遍かそこらしか会ったこともなかったよう…

遅くなりましたが、Enjoy Kyoto創刊されましたの報告です。

Enjoy Kyotoが各地で配布されて、それなりに評価が聞こえ始めています。概ね好評のようで僕もうれしい限りです。また基本的にこれまでtwitterのフォロワーさんやfacebookの友人などからしかほぼ閲覧されてなかっただろうこの過疎ブログ(にしてクソブログ)…

フリーペーパー「Enjoy Kyoto」について。

前にここで告知したとおり、いま外国人観光客向けの観光案内フリーペーパーを作っています。このあたりでちょこっと進捗を報告しますと、あれからちょっとすごい人(言いたいけどまだ言えないなあ言ってもいいのかなあ)にロゴを提供いただいたり、創刊号で…

外国人向けの京都案内フリーペーパーを発刊します

告知があります。夏のはじめごろからすこしずつ準備してきたプロジェクトが本格的に動き出しています。なにかといえば、海外からの外国人観光客向けに英語で京都を案内するフリーペーパーです。この秋にあらたに発刊します。コンセプトとしては、ただ観光地…

映画評「ホテル・ルワンダ」

ホテル・ルワンダ プレミアム・エディション [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント発売日: 2006/08/25メディア: DVD購入: 2人 クリック: 110回この商品を含むブログ (371件) を見る今日は広島に原爆が投下された日です。ことしもまた今日を…

映画評「昼下がり、ローマの恋」

昼下がり、ローマの恋 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン発売日: 2012/07/13メディア: DVD クリック: 9回この商品を含むブログ (5件) を見るひさしぶりに映画評でも書いてみよ…

「四十才は二度目のハタチ。」

「四十才は二度目のハタチ。」という真木準の名コピーがありました。人間、ハタチで成人になるということは、四十才は大人になって二十年、つまり「オトナハタチ」なわけです。 「多崎つくる」が36才にしてちょうど半分の18才の出来事を清算するためにかつて…

instagramのムービーをより楽しく遊ぶための考察

instagramにムービー機能が追加されたのでちょこちょこ撮っては遊んでいます。じつはぼくはむかし自主映画をつくったりもしていたので、まあいわゆる昔とった杵柄というやつですね。で、まず世界中の人がアップしている映像を見てて思ったのは「いいなあ!」…

サッカー「イタリア vs 日本」を観て

「ブラジル戦は点差ほどには差は感じなかったけど、イタリア戦は点差より差があったと感じた」。というのがぼくの率直な印象でした。今日の試合、イタリアのコンディションが笑うくらい最悪だったので前線からのプレスがまったくなかった。まあイタリアとし…

二番目にしたかったこと

先日、同じく京都でフリーランスのライターをされている小春さんこと江角悠子さんがブログ(ライター小春の京都暮らし「どうやったらライターになれますか?」に対する私なりの答え)ということでいろいろ書かれていて、その中でぼくのこともちょろっと紹介…

ブログ開始から一年たってみて

このブログを書き始めたのがちょうど一年前。15年近く勤めた会社を辞め、フリーランスのライターになることをここで明らかにして、それをまあブログの始まりとしました。不安もありましたが仕事はなんとかかんとかやれています(その分、あまりブログ記事が…

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」についていまさらの長大なレビュー

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年作者: 村上春樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2013/04/12メディア: 単行本 クリック: 3,074回この商品を含むブログ (236件) を見る 発売当日に購入し、翌日に読了。その後メモなど取りながら読み返し、さらに過…

それがともだち

昨日、長男の幼稚園入園式に行ってきました。日陰は肌寒いながら陽がポカポカとしていて春風が園庭を吹き抜けていく爽やかな朝でした。うちの長男はちょっと気難しいタイプというか、まっすぐに自分の気持ちを表現できないところがあります。ですから「幼稚…