ENJOY KYOTO 「いいね!」の数が1000を超えました。
いよいよというか、ついにというか、ENJOY KYOTOのフェイスブックページ(ENJOY KYOTO | Facebook)に対する「Like!」いわゆる「いいね!」の数がおかげさまで1000を超えました。「Like!」を押してくれる人のタイプにも変化が見られ、最近では明らかにわれわれ編集スタッフの友人の友人みたいな人ではない、純粋に外国人観光客の「読者」と思われる方々からの「いいね!」が増えてきています。また、最新号紙面に載せた小嶋商店さんのワークショップへの参加申込みのリアクションなどを見ても、メディアとしての浸透度や手ごたえを実感しています。
ちょっとここらで堅い話をしますと、ぼくはグローバルというのは世界の価値観が均一になることではなく、むしろ各国や民族、宗教や慣習といった「ローカル」が「共存」するかたちで「ユナイト」すること、それこそがほんとうのグローバルだと思っているところがあるので、世界に向けて日本というローカルカルチャーをわかりやすく発信するにあって京都ほどふさわしい街はないと、それがENJOY KYOTOの意義のひとつでもあります。
それで今回、たとえば小嶋商店の特集では「父と息子=師と弟子」ということをひとつのテーマに書きました。これはたとえば日本の伝統文化の継承という、まあ言ってしまえばありていというかわかりやすい内容を語りながら、同時にたとえばイタリアの靴職人や鞄職人であったり、ドイツの時計職人だったり、こういうことというのは世界のどこでも起こっていて、とくに中国や東南アジア、中東やアフリカ諸国など、いままさに近代化を推し進めている国にとっては、リアルタイムで直面している危機なわけですね。そういう世界が近代化していく中でどの国や民族でも経験し直面する文化の衰退、もっと身近に言えば家業というものの消失が、通底するテーマにもなっていたりします。
で、ぼくに言わせれば実はこれこそがまさにグローバルなテーマであるので、おそらく共感してもらいやすいだろうという狙いがあったわけです。また単に日本文化を記事にしてそれを英語に移し替えるのではなく、市民の生活や文化の持つ世界共通の哲学そのものを移し替えていく作業を僕なりにしているつもりであって、今回の記事はその作業のひとつの成果だと自負しています。
さて、いまやっているフリーペーパーの編集はもちろんいちばん大事な、いわば基幹事業であってこれが母体であることは今後も変わりありません。ただ、ENJOY KYOTOというプラットフォームを使ってできることはまだまだたくさんあって、その「たくさんある」ということがそのまま、京都の観光における課題なのだろうとも思っていますし、取り組むべき課題があるというのは基本的に良いことだと思っているところです。
だから大変であると同時に楽しみでもあるわけでして、ただそれらは自分たちだけでできることではなく、いろんな人やチームとコラボしながら今後つくっていくプロジェクトになっていくことだろうと思います。
というわけで、これまでお世話になった方やご贔屓いただいた皆さんはもちろん、個々にそれぞれの方法で京都の観光に携わってがんばっている人たちとも一緒になって、今まで以上に京都を楽しめるメディアやサービスを作っていこうと思っています。どうか、これからも、よろしくお願いします。