年度も明けたのでもう公開してもよいだろう。じつは小説家デビューが決まった。フリーランスになった昨年夏からひそかに進めてきた原稿がようやくかたちになり、出版社との打ち合わせを重ねた末、ついにというかなんというか、ともかく夏ごろには書店に並ぶ…
あらためて言うのもなんなのですが、ぼくはコピーライターという仕事をしています。コピーライターという仕事をしている人のなかでは、学校案内という仕事はあまりやりたがらない人が多いというか、編集系の仕事よりはたとえば「キャッチコピー一発で勝負」…
finalvent氏の本「考える生き方」を読んであらためて思考の方向性や眼差しの類似性と言いますか、それは人生の成り行きを含めて共通する部分が多く、その感想エントリを書こうと思っていたのですが、仕事や日々のあれこれでバタバタしているうちにかなわず、…
「情報と状況」。おふたりの話を聞きながら思っていたのは、そのふたつのコトバでした。 まず「KYOTO EXPERIMENT」のプログラムディレクターを務める橋本さんは、演劇を始めてそこから運営の方に携わっていくことになる経緯を語っておられました。京都大学時…
まったくいまさらでアレなんですが、あけましておめでとうございます。新年に際してまあなんとなくブログタイトルも書式もすこしマイナーチェンジしてついでに更新頻度もちょっとは上げていこうかなーなんてことを思いつつ、なんの拘束力も法的根拠もないの…
きのうはコネティカットで銃乱射事件が起きてたくさんのこどもたちが犠牲になりました。被害者の父親が殺された自分の娘のことではなく、地域の他の被害者の親たちや犯人の近親者を気遣っていたのが、同じ子を持つ父親としてとても印象的でした。またCNNのコ…
さかもと未明さんのJALでの振る舞いが話題になっています。読んだ方も多いでしょう。 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121119-00000002-voice-pol 先日も電車にベビーカー乗せるな論争みたいのがあって、今回のも少子化が社会問題になるなかで社…
こどもが、できて。誕生日の意味が変わった。それはほんとうに奇跡なんだと、まさに手に取るとはこうゆうことかとゆうくらいに、実感できた。じぶんがここにいることも。あなたとここにいることも。いまから3年前、息子が産まれたその瞬間、ぼくはゆるゆると…
どうして人は、思いを伝えるのだろう。 どうして人は、思いを伝えないのだろう。 こんなことばではじまる「思いを伝えるということ」の著者・大宮エリーさんの個展「思いを伝えるということ展」に行ってきました。初日ということでゲストにつじあやのさんを…
10年ぶりに再会した友人とともに、京阪東福寺の駅からのゆるやかな坂道を歩き、山門をくぐる。夕暮れの境内では、まるで波のように迫ってくる青々としたもみじの葉が、秋になって紅く燃えるのを待っているような、なにか秘めた思いを隠しているような、そん…
こうゆうタイミングでこうゆうエントリもなんだなあとか思いつつ、いや、こうゆうタイミングだからこうゆうエントリでいってみようと思い立ち書くことにしました。 キムくんと名乗るその彼と出会ったのは、ぼくが22歳のころに映画学校でのことでした。高槻の…
お久しぶりです。おかげさまでずいぶん仕事が忙しくなんと一か月も放置してました。なので、ほんとはフリーになって最初の1か月、こんな感じでねーとか書くべきなんだろけども、ひっさしぶりにようやく更新したと思ったら、先週末にケータイ電話をタクシーに…
「タフでなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格はない」というのは、レイモンド・チャンドラーの小説「プレイバック」に出てくる有名な台詞なのですが、まさにフリーランスのライターなんていう仕事は、フィリップ・マーロウやスペンサーと…
いまから67年前の今日6月26日、いわゆる「西陣空襲」といわれる京都でもっとも大規模な空襲がありました。「え?京都で空襲?」と驚かれるかたも、まあ少なくないかもしれません。京都は文化財保護のために原爆投下をはじめ空襲や大規模な爆弾投下などの戦災…
このブログは、ぼくが会社を辞めることになりいちおうフリーの「たくらみ屋」「ものかき」としてきちんと自立していくうえで、いずれ仕事のなかでアウトプットしていくことになるだろう日々の思いを、いわば「まえがき」というかたちで、まったくノンフォー…
またしてもカンバラクニエさんの「すりばち眼鏡」トークイベントよりひとつエントリーを起こしてみます。カンバラさんといえばおなじみのあの独特のタッチの絵描きさんであるということが大前提であります。だから絵に惹かれるのはむろん当然のことなのです…
15日の金曜日の夜。カンバラクニエさんが雑誌「H」に連載されてきたものを一冊にまとめた本「すりばち眼鏡」の出版を記念したトークイベントに、奥さんと息子の3人で参加してきました。といっても「会場レポート」と題してイベントの雰囲気を詳細に伝えられ…
先週末の金曜日、サッカー日本代表がヨルダン相手にスカ勝ちしてるさなかに、チームレフトハンドル(http://lefthandle.com/)代表の六藤圭介さんとお会いしました。ぼくが独立するということで声をかけていただいて、まあいってみりゃ景気づけですね。木屋…
なんといっても14年勤めた会社を辞めるわけですから、それはもう理由はたったひとつこれっきり、っていうわけではもちろんありません。いろんなことが複合的に重なっているわけなんですね。 たとえば「もうグラフィックなんて落ち目じゃん」っていうのもそれ…