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ゴジマエ~後日読み返してもらいたいささやかなまえがき~

1971年生まれ。京都府出身・在住。コピーライター・プランナー。約15年間、大阪の広告制作会社勤務ののち2012年7月からフリーランスに。キャッチコピー一発から広告全体のプランニング・進行管理、企業の販促企画(企画書作成)まで、会社案内や学校案内・フリーペーパーなどの取材からライティングまで、幅広くやってます。 お仕事の依頼などはfuwa1q71@gmail.comまで。 

フリーランスライターと不思議な縁と喫茶店のカツカレー。

「タフでなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格はない」というのは、レイモンド・チャンドラーの小説「プレイバック」に出てくる有名な台詞なのですが、まさにフリーランスのライターなんていう仕事は、フィリップ・マーロウやスペンサーといったハードボイルド小説の探偵のように、タフでやさしくなければやってけないぜ、みたいなところはあるだろうなあと思っていたりします。で、今日は世の中的には2012年の後半がスタートした日でもあるのですが、ぼくにとってはまさにそんなタフな世界のはじまりでもあったわけなんです。

さて、記念すべきフリーになって最初の仕事はある企画書の提案で、午前中、早速フィールドさんという京都のデザイン会社さんで打ち合わせをしてきました。このフィールドさんとはもともといろんなご縁がありました。まず、とある専門学校の学校案内をつくるにあたって卒業生が働いていらっしゃるということでOB・OGインタビューとしてお伺いしたのが最初でした。次に昨年夏にのぞみの藤田功博さんが主催された「京都メディア交流会」でお会いしたのですが、会場となったビルの入口すぐのエレベーターで「ここですかね?」「ええたぶん」「こういう会って慣れてないもんで」「いやまったく」とアウェイ感を共有しながら、でもそのおかげでちょっとほぐれて会場入りできたのを覚えています。いまいっしょに提案書をつくってる方がそのエレベータ前でごあいさつした方というのもいやはやなんとも。

さらに、この6月に入って前からいろいろ記事を読ませていただいてた小春さん(江角悠子さん)がつくってらっしゃったフリーペーパー「ことり会だより」についてツイッターでやりとりしてたら「ことり会だより」のデザインを担当されているのがフィールドさんだったり。そんなこんなが、いろいろと。重なって、つながって。もともとぼくが京都でフリーでやっていくならフィールドさんとはなんらかのかたちで提携していかなくちゃなーでもどーしたらいいかなーって思っていたところに、ひょんなところから一緒に提案書をつくる話が舞い込んできて、幸運というのかこれはなにかもう神様がいっしょになにかやれと言っているんじゃないかとか思うわけですよ。

「京都は狭いなあ」とはいろんなところでいろんな人からよく聞くのですけど、狭いというよりほんとうに「縁の世界」なんだなあとあらためて感じたんですね。「おもしろそうやな」とか「こんなんしません?」とか言いながら街を歩いていろんな人と会って、にこにこにこにこしながら前向きに楽しい話をしてたら、勝手にいろいろつながって、おもろい人が集まってきて、どんどんおもろい輪が広がって、そんなこんなの不思議な縁がつながっていく。そういうもんなんじゃないかなーと思うのです。もちろん、ちいさい子どもなんかもいて先行きに不安がないなんてとても言えませんし、退職の挨拶行った先でもいろいろネガティブな話もいろいろ聞かしてもらいましたですけどね、でもなんかこうやって自分が前向きにいろんな人に会って、なんとかなるよ、なんとかするよ、と言いながら、きちんときちんと背筋伸ばして生きてたら、まっとうに仕事して街のはじっこからはじっこまで元気に動いてたら、結果はちゃーんとついてくるのではないかと、とりあえずいまんところはそう思っています。

というわけで、フリー初日。打ち合わせを終えて平日の真昼に街を歩いていると、かつてよく学校をさぼってあてもなく歩いてはいつもと違う非日常な街の顔に新鮮な感動をおぼえていたことや、そういや制服のまま喫茶店のカレーとか食べたりしてたなあとか懐かしく思い出し、お昼は喫茶チロルでカツカレーを食べました。それにしても、フリーランスライターと不思議な縁と喫茶店のカツカレー。なんともハードボイルドな組み合わせではないか。